フリーレントのメリットとデメリット
フリーレントとは「賃料を一定期間免除する」という、賃借人にとってメリットのある仕組みです。
不動産の新規契約は出費が多いため、このフリーレントを募集条件に付けているオフィスも散見されます。
ただし、このフリーレントにはメリットとデメリットの両面があることを知っておきましょう。
まず、借主のメリットは前述のとおりですが、デメリットの一つに「一定期間の契約継続を約束させられる」ことが挙げられます。
これは、例えば3年契約の場合、3年以内に中途解約した場合には「フリーレント付与分を違約金として解約時に支払わなければならない」というものです。
この裏返しが貸主のメリットになるのですが、フリーレントを付与することによって、一定期間の賃料収入が見込めることになります。
そしてもう一つ、貸主の大きなメリットとして、「賃料単価を減額しないまま実質支払い賃料を下げられる」という考え方があります。
借主は安く借りたい、貸主は募集単価を下げたくない場合、このフリーレントを数ヶ月間付与することにより双方の利害が一致するため多くの不動産取引で使われています。
賃料単価の減額交渉とは別のテクニックとして、是非知っておきたい制度です。
自社で賃料減額交渉をするメリットとデメリットについてはこちらをご参照ください。