リノベーションで賃料はアップする?

事業などのために物件を借りている企業様の中には、近々物件がリノベーションされるという方もいらっしゃると思います。

住宅やオフィスビルにおいて、新築市場に軸を置いてきた日本の不動産市場ですが、所有・賃貸を問わず、大切に長く使うことを目的として住宅やオフィスをリフォームするという概念が広がりつつあります。

そして、さらにその考えを一歩推し進めたのが、リノベーションという概念です。
単にリフォームするだけでなく、付加価値を加えるといったひと工夫をプラスした考えです。

確かにデザイン性を高めたオフィスやマンションは魅力的ですし、また現在の需要にあわせた用途の転換を可能にします。
老朽化したオフィスがレンタルオフィス、シェアオフィスや貸会議室に。またトランクルームやスタジオへと生まれ変わるケースが見られます。

ただし、リノベーションは再投資によって資産価値を高めることを目的にしていますので、賃貸物件においては賃料増額を前提としているともいえます。
リノベーションした物件は、ほぼ確実に賃料が増額されます。
逆をいえば、再投資をしていない物件の資産価値は目減りしていきます。

物件の立地や築年数といった住居の家賃交渉でよく言われる要素だけではなく、物件の資産価値という視点も賃料の減額・増額に影響してきます。
ですので、入居時の賃料を見極める際も、入居中の物件で賃料交渉する際も、多面的な視点で適正な賃料かどうかをよく見る必要があるといえそうです。

賃料削減の全体像についてはこちらの記事をご覧ください。