【今すぐできる】オフィスの電気代を削減する6つの手法

オフィスを構えると、様々なランニングコストがかかります。その1つが電気代です。

季節や地域などによっても変わってきますが、10坪ほどのオフィスであれば月々の平均額は2万円弱になることが多いと言われています。

自然エネルギー庁の統計によると、オフィスの電気代のうち48%が空調、次いで24%が照明であり、この2項目で電気代の大半を占めることになります。(3番目はOA機器で16%)
オフィスの電気代を節約・削減するにあたっては、この2項目は見逃せません。

では、そんな電気代を節約・削減するために、具体的にどのような手段が考えられるでしょうか。

①エアコンの使い方を見直す

冷暖房の消費電力は、1℃違うだけで大きく変わります。

夏場はクールビズ仕様にしたり、遮光カーテンに切り替えたりして、設定温度を少し上げても問題ないような状態にするのも一つでしょう。

また、エアコンは自動運転に設定した方が、消費電力を下げることができます。(室温が設定温度になるまでは強めに送風され、その後は弱まるという、緩急をつけた合理的な運転となるためです)

設定温度を上げ下げすると同時に扇風機や送風機を併用するという手段もあります。空気の循環効率が高まりますし、夏場であれば室温以上に体感温度が下がって快適性が上がります。

なお、よく知られた話ですが、エアコンをこまめにオン・オフするのは賢明ではありません。室温を維持するよりも変化させる方が遥かに電力を消費するためです。一時的にオフィスを空けるとしても30分程度であれば、エアコンはそのまま稼働させた方がよいでしょう。

②エアコンと周辺環境を見直す

エアコンのフィルターが汚れていると性能が落ち、余分な電力消費に繋がります。こまめに清掃するのが望ましいでしょう。ただし業務用のエアコンは大きく、なかなか上手く清掃できないこともあります。難しい場合は、清掃業者に依頼するのも1つです。

また、室外機の状態や周辺環境が悪いと、放熱効果が下がり、余分な電力を消費してしまいます。

日除けを用意したり移動したりして直射日光の当たらないようにする、ゴミやホコリが溜まらないようにこまめに清掃する、放熱しやすいように近くにモノを置かないなどといった工夫が功を奏します。

こういった細かいことを積み重ねれば、空調に関わる消費電力は大きく変わるでしょう。

③照明器具を見直す

必要な照明だけをつけるようにするのはもちろんのこと、白熱電球からLED電球に切り替えるなど、消費電力の小さい器具を選ぶことも大切です。

LEDは比較的高額であるため初期費用がかさんでしまいますが、ランニングコストが低い上に寿命が長いので、長い目で見れば低コストとなる上に、電球を新たに購入・交換する手間を省くことにもなります。

④冷蔵庫の配置を見直す

冷蔵庫は時間あたりの消費電力は目を見張るほどではないものの、24時間常に稼働させる必要があるため、積もり積もって大きな電力消費に繋がりやすい代物です。

冷却に必要な電力を減らすためには、熱がこもらないように冷蔵庫と壁の隙間をなるべく広くする、扉を開ける時間や回数をなるべく減らす、モノを入れすぎないといった対策が挙げられます。

⑤OA機器の使い方を見直す

印刷機を使わないときはスリープモードに設定しておく、パソコン画面の明るさを必要以上に上げないなどといった対策があります。

⑥電力会社やプランを見直す

電力小売全面自由化により、新電力と呼ばれる新しい電力会社が多く登場しました。
その結果、価格競争が進み、安い電力会社が増えています。
現在の電力会社・プランよりも、もっと安く運用することができる可能性は充分にあります。

電気料金を一括比較できるサイトもあるので、ぜひご活用ください。

その他のコストにも目を向けてみる

電気代に限らず、経費はなるべく抑えたいものです。

事業を運営するにあたって発生するコストは多岐に渡ります。

電気代の削減を考えるとき、その他のコスト削減についても同様に目を向けてみるのはいかがでしょうか。

特に、月々固定でかかってくる費用は、売上に関わらず負担となるため、特に着目すべきポイントです。
固定でかかる費用の代表格が、物件の家賃・賃料です。
オフィスや店舗・倉庫などの不動産物件を借りている場合、それらは避けて通れません。

「家賃・賃料を下げるには、今よりも安い物件に移転するしかない」と考える方も多くいらっしゃいます。

しかし、移転に際しては原状回復費用や引越し費用、新たな設備投資費用など、様々なコストがかかる上に手間・労力も決して軽いものではありません。

移転することなく、今入居している物件の賃料を下げることは充分に可能です。

オフィスや店舗・倉庫など、現在契約・入居している物件の賃料削減にご興味がある方は、ぜひこちらのページもご覧ください。