賃料減額コンサル会社の言うことを鵜呑みにしてはいけない
賃料減額コンサルティング会社に賃料減額のサポートを依頼する際に最も気を付けなければいけないのは、「どの会社を選ぶか」に尽きます。
問い合わせの前にいくらそういった会社の広告やホームページを見ても、契約前にいくら担当者と話をしても、実際にどのような仕事をしてくれるのか、見てみないとなかなか分からないものです。
どの業界においても言えることかもしれませんが、ホームページに記載の内容や担当者の説明、提出された査定結果などを完全に信じ込むのはやめましょう。
前提として、過去の削減実績、得意とする業界の違いなどから、査定金額は賃料コンサル会社によって自然と差が生じるものです。
しかし一方で、少しでも多く受注するために、盛りに盛った見積もり書を提出して耳触りの良い言葉を並べる賃料コンサル会社も存在します。
そのため、必ずしも文字通り・言葉通りに受け取れるものではありません。
また、その査定結果に明確な根拠があったとしても、提示された減額可能金額はあくまで目安の金額であり、保証された金額ではありませんし、最終的に得られる結果はコンサルタントの力量などによっても左右されます。
複数物件を依頼する場合も、一度に全てを依頼するのではなく、作業の過程と成果を見ながら次の依頼を検討するのも一つの進め方です。
本当に真摯に動いてくれるのかを見極めるためだけでなく、「お客様に喜んでいただいて、さらに依頼いただくためにも頑張ろう!」という意識が生まれやすくなるというのもその理由です。
また、一度に全ての物件での実施を提案する賃料減額コンサル会社の中には「あとでトラブルになったとしてもキャンセルされないようにしたい」という意識を持った悪質な会社もあるので注意が必要です。
そして「協議内容(貸主に何をどう伝えるのか)」「どのようなロジックで減額依頼をするのか」「もしクレームになったらどう対応するのか」についても事前に積極的に確認しておくのが望ましいでしょう。事前準備を全く・ほとんどしない、いい加減な賃料減額コンサル会社でないかを見極めるためです。
賃料減額コンサル会社の動きが鈍かったり報告漏れがあったり対応が雑で曖昧であったりする場合は、依頼者側としては常に成果・進捗を確認していくことが求められるでしょう。
より大きな成果、よりスピーディな対応、トラブル回避のため、賃料減額コンサルティング会社の選定は慎重に行う必要があるというお話でした。